2010年06月04日 03:02
先のコラムで橋本君が告知しておられたイベント。
京都市交通局のイベント「地下鉄の日」にネットワークの有志メンバーが参加させていただきました。当日は地下鉄東西線各所でイベントが行われており、スタンプラリーでそのすべての箇所をまわるという取り組みもありました。
私達が参加させていただいた山科の会場も、その中の一つとして行われており、一般の駅利用の方以外に900人もの参加者が会場にお越しでした。
参加者の皆様はもちろんですが、企画者や出演陣も皆楽しんで参加できた会でした。
個人レベルでの車の移動を控えて、公共交通機関を使うことで、エネルギーがより効率的に循環される。そのことが、「環境に優しい」生き方であることは、きっと皆さん御納得いただけたことでしょう。
その第一歩として、地下鉄に乗って家族でお出かけ。
当日もイベント会場への道すがらスタンプラリーに参加されている家族連れや、年配の御夫婦づれなどが楽しそうに京都の小旅行を楽しんでおられる様子が拝見できて、イベントが益々楽しみになりました。
(当日は小生がイベントの司会を務めさせていただきました。歌って踊れて笑いが取れる漆芸家を目指す小生としての大舞台でした(笑))
さて「優しい」と言う言葉がでてきたので少し考えてみたいです。
「自分に優しい」ということは、「他人にも優しい」につながる第一歩だと思います。
「他人に優しい」ということは「自分とかかわりのあるすべてに優しい」
それは「環境に優しい」につながるのではないでしょうか?
「自分とかかわりのあるすべてに優しさを持って接する生き方」
それは
「美しい生き方」とつながるのではないでしょうか?
メンバーの小川君(作庭家)がよく言う言葉があります。
「地球に認めてもらって初めて、地球に一員になれる気がする。」
「地球になりたい!」
個々が優しさを持って美しく生きる。そのことが美しい京都・美しい生き方につながり
「地球に優しい人間」になることで、地球は人類にやさしくなれるのではないでしょうか?
「地球にいてもいいよ」と認めてくれるのではないでしょうか?
簡単なようで難しいことです。難しいようでもするべきことは単純なことです。
人々に笑いを届け続けてくれる有名な漫才師の方が言われてます。
小さなことからコツコツと。
僕達が出来ることを僕達もその思いをもって頑張りたい物です。
できることからコツコツと!
漆工芸家 三木啓樂
2010年02月02日 00:34
「DO YOU KYOTO?」という言葉をつけたネットワーク。
そのメンバーの思いを形にして、皆さんに見ていただく場
「DNA KYOTO」
その日が刻刻と近づいてまいりました。
京都を舞台に活躍するメンバーがそれぞれの立場で「未来に美しい京都を伝えたい」という思いで、力を出し合っております。
私自身は漆工芸家という立場での京都・自然との関わりを軸に、出きること、伝えたいことを、その場にぶつけたいと考えてます。
ネットワークのテーマの一つになっております自然環境の変化、世界の社会環境の変化は、京都に住む我々だけでどうにかなる物ではありません。地域だけでとどまらず、全世界規模で考え、取り組まないといけない問題だと思います。ではそのためにはどうすればよいのでしょうか?
僕はこう思います。
「世界中の人々が共感すること。」
これがまず、第一歩です。
「では何を?」
その答えは、様々で言葉にすることは難しい物です。何か単一の答えでは人類全体はまとまらないでしょう。人の数だけ、価値観があるのですから。でも、何か大きな物があるはずです。
僕はその一つをこう考えます。
それは「美」ということではないでしょうか?
日本語においては「美」は、様々なところでその表情を変え、人々の心に入り込んでいます。
「美味しい」
「美しい物」
「美しい人」
「美しい音色」
「美しい旋律」
「美しい言葉」
「美しい花」
「美しい仕草」
「美しい風景」
「美しい京都」
多くのところで、プラス感情の形容として使われています。
そして、その向うに見えるもの
「心の美しい人」
いきなり、世界平和は叶いません。すぐには環境問題は解決しません。
でも、ひとつひとつ、隣人と意思の疎通を図り、共感し、その輪を広げていく事は、
必ずや、世界を良い方向に向けていくのではないでしょうか?
「独善的でない美」
自分が住む町には、そんな美があると思いますし、そうであってほしいです。
まずは、家族・友人から。
次は隣人、ご町内。
それが、京都全体に、さらに日本、アジア、世界に「美しい」を広げていく。
「美しさ」は人の心を、豊かにし、寛容さをうみだします。
そして、「共感」を生み、人に優しい気持ちの種をまいてくれます。
「美しき心」の種をまきましょう。
その種を育てまずは芽を出させましょう。
「DNA KYOTO」
私達の思いを届けます。
2009年11月22日 15:15
日本の美しい四季が失われている…。それは、私たち伝統文化の担い手にとって、まさに危機。なぜなら、日本文化は自然とともにあるからです。
私たちは、床の間に季節の花をいけます。最も身近にある小さな自然です。また、私が住んでいるのは日本家屋で、建具を取り払えば室内と庭が一体となり、家の中にいながらにして自然の中に身を置いていることを実感できます。さらに、街を歩けば、京都盆地を取り囲む三山が私たちを優しく見守ってくれています。人間は自然とともに暮らしている、人間も自然の一部なのだと、体感してきたのです。
四季の移ろいを大切にする日本文化はそこから生まれます。季節ごとに、室礼や着物をかえる。そんな日本の暮らしの美しさをもっと多くの方に知ってほしい。
そんな思いで、立ち上げたのが「DO YOU KYOTO? ネットワーク」です。普段からよくコラボレーションをしている三木啓樂さん、橋本忠樹くんのお二人に世話人をお願いし、2008年末に準備会を設立。「京都から美しい地球を未来に伝えるための呼びかけ」文書を作成しました。同時に、同世代のよき先輩でありよき仲間である、池坊由紀、千宗員、千宗屋、藪内紹由各氏といった各界の若手リーダーにも名を連ねていただき、徐々にその輪を広げていきました。
2009年7月6日、ネットワークが正式発足。私たちメンバーは、それぞれの分野で環境に対する取り組みを進め、子どもたちにとって、こんな大人になりたいと思えるようなお手本を目指します。9月3日、顧問にご就任いただいた門川京都市長から、当ネットワークを「京都市「DO YOU KYOTO?」大使」の第一号に委嘱していただきました。11月16日、未生流笹岡のホームページも手がけてくださっているブリッジコーポレーションさんのご協力で、このホームページが立ち上がりました。
2010年2月には、京都高島屋で、メンバーの有志によるステージイベントを予定。美しい地球を未来に伝えるために。まずは、できることから、はじめていきます。
笹岡 隆甫